レスキュー隊員で培った
パワーを活かして

2025/07/03

コンシェルジュ紹介

神奈川あんしんミルク店 山下 和磨さん

各地域の “素敵コンシェルジュ” が持つまごころやこだわりを紹介する、こちらの特集。シニアの皆さまにお配りしている『案内手帳』に掲載したものを、WEB版ではコンシェルジュの魅力をより掘り下げてお伝えしていきます。

 

今回お話をうかがったのは、まごころサポート神奈川あんしんミルク店の山下和磨さん。

消防署のレスキュー隊員として活動したのち、新たな社会貢献に挑戦したいと考え、コンシェルジュの道へ進まれたそうです。

 

そんな山下さんに、サポートをする中で得たものや大事にしていることについてうかがいました。

自分の力を必要としている人のために使いたい

ー山下さんはコンシェルジュになる前は、レスキュー隊として働いていらっしゃったそうですね。

山下さん はい。レスキュー隊員として消防署に5年間勤務していました。現在は自営で貿易関係の仕事をしているのですが、今後も社会貢献に関わる仕事は続けていきたいと思い、副業で何かできないかと求人情報を見ていました。そんな時、まごころサポートの求人を見つけて「これだ!」と思い応募したのがきっかけです。

ーなぜシニアのサポートに興味を持たれたんでしょうか?

山下さん 消防の仕事をしている時、子どもや高齢者の方など、自分にとっては当たり前のようにできることができない人にたくさん出会いました。僕は職業柄体力も気力も身についています。それを自分だけに留めるのではなく、必要としている人のために使いたい。そう考え、生活の中で特に必要とされているであろうシニアの方のサポートをしようと思いました。

ーサポート内容はどんなものが多いですか?

山下さん ゴミ出しや部屋の掃除、家具の移動、草むしりなどですね。まだ若い僕にとっては簡単にできることなのですが、シニアの方にとってはお困りごとです。それなのに皆さん、誰かに頼みづらいようで、よく「こんな些細なことでも頼んでいいの?」と言われるんです。そういう時いつも「なんでもどんどん頼んでください!」とお伝えしています。申し訳ないなんて思わずに、遠慮なく頼ってほしい。そのために僕たちがいますからね。

ーレスキュー隊員での経験は、まごころサポートにどう活きていますか?

山下さん レスキューの仕事は命に関わる現場に入ることが多く、自分自身が危険な目に遭うこともありました。まごころサポートでの時間はそこまでの緊迫感はないですが、「目の前の人が何かを求めている」という点では一緒です。だから、僕にとってはまごころサポートもレスキューの一つ。目の前の人がどうして困っているのか、どうすれば助かるか。そんなことを考えて臨機応変に動いた経験は、確実に今に活きていますね。

お互いに支え合う対等な仲になりたい

ーサポートの中で大切にしていることはなんですか?

山下さん シニアの方のお困りごとを、会話を通して見つけ出すことです。自然な流れでニーズを引き出し、こちらからもいろんな提案をするよう心掛けています。お互いの間の壁をなくして、小さなことでも気軽に言える信頼関係を築けるように日々努力しています。

ーやりがいを感じるのはどんな時ですか?

山下さん やっぱり感謝してもらえる時ですね。まごころサポートは「ありがとう」という言葉を心の底から言っていただける仕事です。その言葉を聞くと、「どんどん頼ってください!」とますますやる気が出ますね。

また、僕はシニアの皆さんの人生経験についてお話を聞くのが好きなんです。一人ひとりが人生の大先輩で、いろんな経験や知識を持っていらっしゃいます。僕自身壁にぶち当たった時など、シニアの方に相談してアドバイスをいただくことがあるので、自分も多くのものをもらっていると感じているし、この時間を通して自分が成長させてもらっているなと思います。そんなふうに、今後も一方通行でサポートをするのではなく、お互いに支え合うような対等な仲になりたい。シニアの皆さんにも「必要とされている」と感じていただきたいですね。

ーそういった関係性は、シニアの方にも生き甲斐となりそうですね。最後に、今後挑戦したいことについて教えてください。

山下さん もしニーズがあれば、いつかまごころサポートで旅行の付き添いをしたいです。長時間一緒にいることで、新たに見えてくるところがあるはず。シニアの方々が何を必要としているのか、より深く知る機会になるのではないかと思います。

▽シニアからのメッセージ 坂口信子さん

坂口さん 夫が亡くなってから、半年ほどお世話になっています。ひとり暮らしで寂しいこともあるけれど、「困った時も電話をかければなんとかなる」と安心して頼れる存在がいるのは、とてもありがたいこと。まるでもう一つの家族のような大事な存在です。

人のために自分の力を使いたいという志も本当に素晴らしくて、それを受ける立場としても感謝でいっぱいです。おかげで毎日充実した気持ちで過ごしています。

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