各地域の “素敵コンシェルジュ” が持つまごころやこだわりを紹介する、こちらの特集。シニアの皆さまに毎月お配りしている『冊子まごころ』に掲載していますが、WEB版では、コンシェルジュの魅力をより掘り下げ、お伝えしていきます。
5人目として登場するのは、『まごころサポート荒川本店』の小原敏輝さん。現在は荒川区の魅力を伝える『荒川区絆プロジェクト』にも関わりながら、まごころサポートにも積極的に携わっています。そんな小原さんの想いに、触れてみましょう。
2022/09/26
コンシェルジュ紹介
小原 敏輝さん|東京 荒川本店
各地域の “素敵コンシェルジュ” が持つまごころやこだわりを紹介する、こちらの特集。シニアの皆さまに毎月お配りしている『冊子まごころ』に掲載していますが、WEB版では、コンシェルジュの魅力をより掘り下げ、お伝えしていきます。
5人目として登場するのは、『まごころサポート荒川本店』の小原敏輝さん。現在は荒川区の魅力を伝える『荒川区絆プロジェクト』にも関わりながら、まごころサポートにも積極的に携わっています。そんな小原さんの想いに、触れてみましょう。
ー小原さん、今日はよろしくお願いします!
小原さん よろしくお願いします!
ー小原さんのことは、なぜか「とても古くからいてくれるスタッフ」だと思ってしまうんですよね。まごころサポートに携わるようになったのは、いつ頃からでしたか?
小原さん 2022年2月1日より、コンシェルジュとして働いています。たしかに、関わるみなさんから『小原さんはもっと昔からいると思ってた!』と言われますね(笑)。
ーそれほど信頼されているということですね。小原さんは、まごころサポートの他にも、とあるプロジェクトに参画されているのだとか。
小原さん 『荒川区絆プロジェクト』という活動に参画しています。例えば、バイオリン奏者の方をお呼びして、コンサートのようなイベントを開催するなどもしているんです。
ー面白そうですね。
小原さん 荒川区はご家族や高齢者が多く住んでいる地域なので、そういった方々が音楽を通じて、世代を問わず交流しているのを見ると、うれしい気持ちになるんですよ。
ー音楽を通じて。たしかに、なんとなく世代間のギャップなんかも乗り越えそう。すごく楽しそうですね。そもそも、なぜそのプロジェクトに関わるようになったんですか?
小原さん 昔から楽器をやっていたということでもなかったのですが、ただ、大きな興味があったんです。
ー興味?
小原さん 新型コロナウイルスの感染拡大が顕著になって、人と人が直接顔を合わせて会いづらくなりましたよね。オンライン配信や会話が増えてきた中で、音楽に関しても、実際にお店に来てもらうだけではなく、オンライン配信でイベントを開催している方がいたんです。彼のやっていることがとても面白く興味深かったので、無償で手伝わせてもらってるんですよ。
ー無償で。すごいですね。
小原さん 私は音響周りのお手伝いをしているのですが、初めは全くわかりませんでした。でも今では多少なりともイベントに貢献できているかなと。自分の行動にはとにかく「やりたい!」という気持ちがベースにあるんです。だからこそ、自分の心に対して忠実に、どんなことでもチャレンジしていきたいんですよね。まごころサポートもそうですが、自分が「面白そうだ」と感じたことに関しては、まず「関わってみよう!」と思うんです。「やってみよう」が先にあるというか。結果がどうなるかは一度考えず、やってみたときに自分がどう感じるのかなぁという想い、好奇心が強いんですよね。だからこそ、さまざまなことにチャレンジし続けられているんだろうなぁと感じます。
ーでは次に、まごころサポートのお話を。コンシェルジュとして活動するようになったのは、どんな理由からだったのでしょうか?
小原さん 少しさかのぼるのですが、大学の4年間、ボート部に所属していたんです。ちなみにこれも先ほどと一緒で、ただただ「面白そうだ!」と思ったのがはじめた理由で(笑)。ボート部で出会った友人から教えてもらい、まごころサポートに携わることができたんです。
ーなるほど!
小原さん 最初に『荒川区絆プロジェクト』に誘ってもらって。そこからまごころサポートにも出会うことができて。人との縁は大切だなぁと思うし、コンシェルジュのお仕事にも活きることが、たくさんあるんですよね。
ーコンシェルジュのお仕事にも活きる部分。人とのご縁は大切ですよね。では、もっとも印象深いコンシェルジュのお仕事は、何がありますか?
小原さん あらかわ遊園の近くに住んでいるおばあちゃんの家の掃除が初めてのサポートだったのですが、私自身、掃除が好きかと言われると、実は全然違うんですよ。最低限掃除機をかけたりはするけれど、あまり得意ではなくて。その時同行してくれたスタッフから、『こういう所を重点的にやると喜んでもらえる』などの情報を教えてもらいながらサポートしました。
その際、キッチン周りのお掃除もおこなったのですが、そのおばあちゃんは自分で料理するのが好きな方で。同行してくれたスタッフからは「大事にしている台所周りをキレイにしてあげると、喜んでくれるよ」と教えてもらって。ただ掃除をするのなら、他の業者もたくさんあると思うけれど、コンシェルジュとしてはまず「おじいちゃんおばあちゃんがどんな人なのか」を知ることから始まるんだ、というのが面白かったんです。
ー人を知る、興味を持つ、というか。
小原さん まさにそうですね。ちゃんと人を理解した上で、サポートすること。ただの作業ではなく、人のことを知る、ということが大切なことなんだと学びました。
ーすごく良い話ですね。相手をよく理解するために、心がけていることはありますか?
小原さん 心がけているのは、まずサポートする相手のペースやリズムに合わせることですかね。あとは、おじいちゃんおばあちゃんからすれば、僕は「初めての人」なので、少なからず警戒心はあると思うんです。はじめからたくさんは話せないので、自分が何者なのかをしっかり伝えることも多いです。出身や好きな食べ物、住んでる場所など。自分が何者かというのを伝えてあげると、相手もご家族とかご出身とか、ちょっとずつ教えてもらえたりもするんですよ。
ーまずは、自分が心を開く、自己開示ですね。
小原さん そうですね。いちど信頼の枠の中に入ることができれば、あとは自分から何か聞かなくてもたくさん話してくれることが多くて。一度信頼してもらえたら、あとは聞くことに徹するようにしています。まずは、真摯に聴き切る。それが秘訣だと思って、毎回心がけています。
Interviewer:鈴木 孝英(MIKAWAYA21)
Text:三浦希