2022/08/30
コンシェルジュ紹介
野中 健志さん|岡山ベジフルファーム店
各地域の “素敵コンシェルジュ” が持つ信念やこだわりを紹介する、こちらの特集。シニアの皆さまに毎月お配りしている『冊子まごころ』と連動した企画ですが、こちらのWEB版ではもう少し掘り下げた形で、彼や彼女の魅力をお伝えしていきます。
第四回目となる今回登場するのは、『まごころサポート 岡山ベジフルファーム』の野中さん。幼い頃からラグビーを続け、高校の頃には京都府ベスト4にもなったことがあるという、生粋のラガーマン。現在は、スポーツインストラクターのお仕事やラグビーの指導者としてのお仕事と平行して、まごころサポートにも関わってくれています。そんな野中さんの想いに、触れてみましょう。
チームの進化過程で、見えたもの
ー野中さん、今日はよろしくお願いします!
野中さん よろしくお願いします!
ーまずは、これまでのご経歴を教えてください。
野中さん 大阪で生まれて、中学からは京都の八幡市で過ごしました。父親が大阪のラグビースクールで講師をやっていて、その影響で、幼い頃からずっとラグビーをやっていましたね。現在は、その経験を活かしながら、ラグビーの指導者としても働いているんですよ。
ーラグビーの魅力って、どんなところにあると思いますか?
野中さん 一言で言い表すのはむずかしいけれど、ひとつ挙げるならば “15人のメンバーがひとつにまとまってこそ力を発揮できる” という点ですかね。
ーなるほど。チーム一丸となってこそのスポーツなんですね。
野中さん 高校入学当初のラグビー部は、正直、全然強いとは言えないようなチームでした。先輩のやる気もなくて(笑)。でも、僕が2年生になったときに、ひとつ上の強い先輩が「本気でやってみよう」と話してくれたことがきっかけで、たったの1年間で京都のベスト8になるほどまで強くなれたんです。3年になる頃には、強豪校ともやりあえるようなチームになって。同じ府のチームが「練習試合をやりましょう」と誘ってくれるぐらいにまでなったんです。
ーそうなんですね!すごい。
野中さん それによって、不可能ってないんだな、ということを理解できました。頑張れば結果はついてくるんだ、って。ひとつにまとまれば、強くなれる。そういうことを、僕はラグビーから学んだように思いますね。
スポーツインストラクターと、まごころサポートを平行していく
ー次に、野中さんが携わっているまごころサポートのお話を。特に思い入れがある経験として、どんなものが挙げられるでしょうか?
野中さん 僕は、スポーツインストラクターとしての仕事と平行する形でまごころサポートに関わっているのですが、やっぱり身体が弱ってしまっている方がすごく多くて。
ーたしかに、特に高齢者の方は、身体が弱ってしまう。
野中さん そうですよね。長い時間同じことを続けるのがむずかしかったり、そもそも家事などもできなかったり。一人、それまではずっと介護の方とウマが合わなかった女性の方のサポートに関わっているのですが、一度「アンタで良かったよ」と言ってもらえたことがあったんです。
ーそれは、とってもうれしいお言葉ですね!
野中さん すごくうれしかったですね。サポート内容としては、掃除機をかけたり、掃除をしたり、庭の草掃除だったりと、基本的な暮らしの支えが多くて。それでも、感謝の気持ちをしっかり伝えてくれることに、感激しました。やっていて良かったなぁ、って。
ーうんうん。
野中さん 身体が思うように動かせなくなっても、自分が支えてあげられることを幸せに思いますね。たとえば、僕のスポーツインストラクターとしての仕事をまごころサポートの仕事に結びつけることもできるのかな、って。
ーそれは、どういったものですか?
野中さん 運動そのものまではできないにしても、その前段階をサポートしてあげることはできる。たとえば、慢性的な身体の痛みを抱えている方に対して、パーソナルトレーニング的に体の動かし方をレクチャーすることは、きっとできると思います。それによって、彼らの暮らしを豊かにしてあげられたらいいな、と思いますね。正直、平行してやっていくのはかなり忙しいけれど、できればインストラクターの仕事もまごころサポートの仕事も、全力でやっていきたいです。きっとこれから、それが必要な人も増えていくだろうと思いますし。僕にできることをどんどんやっていきたいです。
Interviewer:鈴木 孝英(MIKAWAYA21)
Text:三浦希