少しでも多くの方に、
笑顔で過ごしていてほしい。

2022/08/01

コンシェルジュ紹介

宮川 あきえさん|北海道 札幌いけまつ店

各地域の “素敵コンシェルジュ” が持つ信念やこだわりを紹介する、こちらの特集。

 

今回は『まごころサポート 札幌いけまつ店』の宮川さんが登場。

 

屈託のない笑顔と和やかな話しぶりが印象的な彼女のこだわりに、ぜひとも触れてみてください。

持ち前の人なつっこさで、お客さまを愛し、お客さまから愛される

ー 宮川さん、今日はよろしくお願いします!

宮川さん よろしくお願いします!

ーまず、宮川さんがまごころサポートのコンシェルジュになろうと思ったきっかけを教えてください。

宮川さん もともと私が育った環境に祖父母がいた、というのが大きいですね。高校を卒業し、自分で車を持つようになってから、祖父母のところに行くことが多かったんです。社会人になってからも。

ーうんうん。これまで過ごしてきた環境、ですね。

宮川さん 私のおじいちゃんおばあちゃんを見ていると、徐々に「できないこと」が増えていっているような気がして。そこに寄り添うことができた、という体験がとても大きかったように思えます。買い物を手伝ったり、家事を手伝ったり。その頃は「サポート」というよりも「手伝い」のような感覚だったんです。ただ、手伝う。自身の捉え方としては、それほど大げさなものではなくて。

ー現在はコンシェルジュとして「お客さま」に寄り添っているけれど、以前はご自身のおばあさま・おじいさまに寄り添っていた、と。

宮川さん そうですね。お仕事としてではなく、自身が楽しみながら相手にも喜んでいただくこと。そういったことが「仕事」になれば、お互いにwin-winの関係が築けたら、とっても良いなぁと思って。

ーもともとはどんな仕事をされていたのでしょうか?

宮川さん 高校の頃はアルバイトでスーパーの品出しをしていました。その頃からよく、一緒に働いているバイト先のおじさまおばさまたちから好かれていて(笑)。その後は、化粧品の訪問販売をしていました。お客さまのなかに年配の方がいらっしゃったのですが、『カーテンを洗ったから掛けてほしい』であったり、『これを家の中まで運んでほしい』であったり『買い物付き合ってよ』であったりと、さまざまなお願いをされていました(笑)。これは現在もそうですが、お客さまから『宮川さんは人なつっこいよね』と言っていただく機会が多くありました。きっと、自分の祖母のようにお客さまを愛しているからなのかもしれませんね。

大切なお客さまを、もっともっと大切にするために

ー実際に、宮川さんはどのような「サポート」をおこなっているのでしょうか?

宮川さん 本当、多岐にわたるのでなかなか挙げづらい、というのが実情ですね……(笑)。札幌は雪がたくさん降る街なのですが、お客さまの家の屋根の「雪おろし」をおこなうこともありますし、お買い物のサポートをおこなうこともありますし、ご自宅の清掃をおこなうこともありますね。あとは、お庭の草むしりなんかも。色々な面での「サポート」をおこない、お客さまに寄り添っています。

ーなかでも、思い出として心に残っているものはありますか?

宮川さん うーん、ありすぎて選べないです(笑)。ひとつ挙げるとすれば、私が最初に対応したサポート、お家の「窓拭き」ですかね。その際は、他のスタッフさんと一緒に対応したのですが、お客さまが私のことをすごくすごく気に入ってくださって。

ーほうほう。

宮川さん 今でもその方は、毎週火曜の午前中に「定期清掃」としてサポートをご依頼くださるんです。以前、彼女が『クリスマスのオードブルを買いに行きたい』と言ったことがあって。札幌の南区、真駒内という街に住んでいる方なのですが、少し離れた中央区まで行きたい、と。『一緒に来てちょうだい』と言っていただいた時に、(あ、こんなことまで頼んでもらえるんだ……!)と思って。あの経験はすごく嬉しかったですね。

ー頼ってもらえる、ということ。その関係が今も続いているんですね。

宮川さん 今でもずっと仲良しなんです。いつも、サポートが終わった後にはお茶を出してくださって、お菓子を食べながらお話したり。ある日は、お買い物の同行をしたときに『夜ご飯どうするの?』と言ってくださったんです。「何も考えてないですね〜」と話したら、『じゃあお弁当でも買ってあげるよ!』なんて言ってくださって。正直結構良いお値段の弁当を買ってくださりました(笑)。

写真:シニアのお宅で育てているお花

 

ー素敵なエピソードですね(笑)。その方は、宮川さんにとってどんな存在ですか?

宮川さん 先ほどの話にもつながるかもしれませんが、まさに「血の繋がったおばあちゃん」のような存在です。その方には、娘さんと息子さんがいらっしゃるのですが、東京に住んでいるためあまり多くは会えなくて。2021年の年末に、娘さんにはじめてお会いしました。

ーその際は、どんな会話をされたのでしょうか?

宮川さん なんてことのない会話をしながらも、「いつもありがとうございます」とお伝えしました。もしも差し支えがなければ、「最近お母さんはこういう感じですよ」とお伝えし続けたいなぁ、なんて考えています。

ーうんうん。

宮川さん そうすることができたら、また何か違うかな、って。仲良しの親子だけれど、きっと、話していないこともあると思うんです。お子さまたちに心配をかけてしまうようなことは、あまり伝えていないみたいで。私はそのお客さまの元に週一回しか行けないけれど、そのなかで、会話を通じていろいろなことを聞き出してあげられたらなぁと思います。本当に大切な方ですね。

まわりを巻き込みながら、プロとして笑顔あふれる仕事を

ー次に、宮川さんが抱く「こだわり」と、これからのことについて。普段、どんなこだわりを持って仕事に励んでいるのでしょうか?

宮川さん お客さまが求めている以上のことをして、感動していただく。私、妥協ができないんですよ。きっとこれは性格なんだろうと思うのですが。中途半端は大嫌いで。お金をいただく以上は、プロとしてやらなきゃいけない。それができないのであれば、お金はもらえないなぁと考えています。常に期待を超えていたいし、そうすることでお客さまが喜んでくださるのを見られると、「やっていて良かったなぁ」と感じますね。

ープロとしての、意識。

宮川さん 自分にやれることを、一生懸命やるということですね。それが草むしりであっても、お掃除であっても。

また、近ごろは「上手く周りを巻き込む」ということも考えています。きっと、私とお客さまの関係は、一対一の方が密になるかもしれない。ただ、今は身の回りにどんどんコンシェルジュの方が増えてきているんです。そんな方々とお客さまの “架け橋” になりたいな、って。「自分だけでやり切るんだ!」ではなく、「みんなでやるんだ!」と考えるようになってきました。

ーなるほど。自分自分、ではなく、みんなで、と。

宮川さん そうですね。コンシェルジュとお客さまとの橋渡しをしながら。それぞれのコンシェルジュが異なる得意分野を持っていると思うので、これからはそのマッチングを積極的におこなっていきたいですね。

ーでは最後に、今後の意気込みを。

宮川さん 私は、この仕事を通じて、笑顔で過ごせる人を一人でも増やしたいと思っています。新型コロナウイルスの流行によって、家に引っ込みがちになってしまう方も多いだろうけれど、せめて自分が関わった方には笑顔でいてほしいなぁ、と。それを一言で言えば、「豊かさ」です。時間も、お金も、健康も。なるべく多くの方が豊かに暮らし、キラキラした日々を過ごせるよう、誠心誠意サポートしていきたいです。

 

Interviewer:鈴木孝英(MIKAWAYA21)

Text:三浦希

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