介護の経験を活かしながら、
真摯にサポートしていく。

2022/07/26

コンシェルジュ紹介

酒井 映子さん|兵庫県 宝塚といろ店

各地域の “素敵コンシェルジュ” が持つ信念やこだわりを紹介する、こちらの特集。

 

今回登場するのは、『まごころサポート 宝塚といろ店』の酒井さん。

 

介護福祉士としてのお仕事や、小学生の放課後見守り事業のお仕事と平行して、まごころサポートのコンシェルジュのお仕事をおこなっています。

 

『もともと「お世話する」のが好きだったんですよね』と自らについてにこやかに話しつつも、それぞれのお仕事のシナジーをフルに活用しながらコンシェルジュとして活躍する酒井さんのこだわりや美学に、ぜひとも触れてみてください。

介護職やデイサービス、自身の経験を活かしながら仕事を続けていく

ー酒井さん、今日はよろしくお願いします!

酒井さん よろしくお願いします。

ーまずは、酒井さんがまごころサポートのコンシェルジュとしてお仕事をスタートしようと思ったきっかけを。

酒井さん 正直なことを言えば、たまたまテレビで見かけたことが一番のきっかけだったんですよ。

ーテレビで、見かけた。

酒井さん わたしはもともと、小さなデイサービスの仕事をしていて。発達障害を持った子どもたちの居場所としてのデイサービス事業ですね。2019年に、管理者として立ち上げることになって。

ーほうほう。

酒井さん そこで自身が、肺炎を患ってしまったんです。それまでの仕事をすべて辞めなくてはならなくなってしまったのですが、その休職期間のときに、たまたま、まごころサポートのリハビリデイサービスを取り上げた番組を目にして。介護やデイサービスの仕事をしていたことから、自身の経験を活かすことができるのではないかと思い、その場で電話をしてみました。

ーすごい行動力ですよね、それって。結果、コンシェルジュとしてのお仕事につながった、と。

酒井さん もちろん仕事としてのやりがいは強く感じていますが、コンシェルジュとしての活動は、「働く」といった感覚がないんですよね。それはきっと、自分のペースで働くことができているからこそなのかもしれません。福祉の世界と、ちょっとの困りごと。そういった場面をたくさん見てきた自分だからこそ、ですね。

小学校の頃にお世話してくださった先生を、今は “お世話する側” としてサポート

ーこれまでもっとも記憶に残っているサポートは、どういったものがありますか?

酒井さん 私が小学校の頃、2年の担任の先生のサポートをさせていただけたのは、すごく印象に残っています。たまたま同じ接骨院を利用していたのがきっかけで。86歳ぐらいの人なんですが、わたしが福祉の世界で働いてたのも知ってくださっていたんです。まごころサポートの話をしてみたら、すぐに快諾してくださいました。

ー小学校の先生が、今はサポートさせてもらう人として。

酒井さん 月2回ほど、さまざまな相談に乗ったり、身の回りの掃除などのサポートをさせていただいています。『私が倒れたらどうしようね』などと、親身なご相談をいただくことも多いんですよ。彼女の娘さんは近くに住んでいるようなのですが、ちょっと忙しいみたいで。 お世話になってきた先生のお世話をさせてもらっているのは、すごくすごくうれしいですね。

ーそれはとってもうれしいですよね。たとえば、サポートのお仕事において、酒井さんのこだわりといえばどんなものが挙げられるでしょうか?

酒井さん これまでの経験から介護のことを知っているからこそ、わたし “だからこそ” やれることがあると思うんです。なんでもやれますよ、と思っているんですよ。だからこそ、どんなご相談も受けるようにしていて。朝のゴミ出しなんかも。とあるお客さまが、『近ごろ買い物に行くのがすこし厳しいんだよねえ』と話してくださったことがあったんです。

ーなるほど。

酒井さん 彼女から『買い物って20分で行けないよね』と言われた時には、「私が外出してるついででよければいいよ」って。特に重たいものを運ばなくてはならない買い物など。介護の範疇でできないことは、まごころサポートのお仕事としてやりますよ、といった形でお手伝いしています。昼からの小学校の仕事と、まごころと、介護保険の仕事とを組み合わせてやっていますね。この組み合わせだからこそ、見えてくるものがあるんじゃないかなぁと思いながら、一生懸命頑張っていますよ。

 

Interviewer:鈴木孝英(MIKAWAYA21)

Text:三浦希

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