まごころサポートが毎月発行しているメディア「月間まごころ」。
シニアの暮らしを応援する情報を誌面より発信しています。
「月間まごころ」では伝えきれなかったインタビュー取材を、WEBオリジナルコンテンツとしてご紹介してまいります。
今回は、月間まごころ5月号でご紹介した「まごころサポート 滋賀 草津・大津・守山 すみ店」を営む株式会社アイダの角大介さん・晶世さんご夫妻のインタビュー記事を前編・後編に分けてご紹介。ぜひご覧ください。
2022/05/30
まごころストーリー
全国のまごころストーリーVol.1 「まごころサポート 滋賀 草津・大津・守山 すみ店」
まごころサポートが毎月発行しているメディア「月間まごころ」。
シニアの暮らしを応援する情報を誌面より発信しています。
「月間まごころ」では伝えきれなかったインタビュー取材を、WEBオリジナルコンテンツとしてご紹介してまいります。
今回は、月間まごころ5月号でご紹介した「まごころサポート 滋賀 草津・大津・守山 すみ店」を営む株式会社アイダの角大介さん・晶世さんご夫妻のインタビュー記事を前編・後編に分けてご紹介。ぜひご覧ください。
− 普段は、どんなふうにシニアの皆さんをサポートしているんですか?
晶世 うちには社員が1名いるのですが、彼はエアコンを洗ったり、庭の剪定をしたり、家のリフォームや修理といった力仕事を中心に行っています。私はいわゆる「簡単サポート」 というメニューで、お買い物や病院の付き添いをメインにしていますね。
大介 僕は今は経営や広報に専念していますが、エアコン掃除や剪定などもできるので、忙しいときによくヘルプに行っていますよ。
− そういったサポートをする中で、やりがいに感じることって何でしょうか。
大介 やっぱり、信頼されたときですかねぇ。1回、2回と訪問するうち、「もう角さんに任せるわ」って言ってもらえたときには、「ああ、信頼してもらえたんやな」と感じて嬉しいです。
晶世 私もまったく同じですね。「今度英語のスピーチをするんだけど、添削してもらえない?」ってお電話くださったことがあったんですよ。これまでのサポートとは分野が違うし、私は英語が話せないんですけど(笑)、「困ったときに顔を思い浮かべてくださったんやな」って伝わって、それがとても嬉しかったですね。
− 素敵ですね。周りに気軽に頼める人がいないシニアの方にとって、まごころサポートは「困ったときの相談相手」でもあるのですね。
晶世 そうなれるといいですよね。あと、私は社員の作業後の挨拶まわりにもうかがっているんですけど、お一人暮らしのシニアの方のお宅にうかがったとき、とても喜んでくださったんです。なぜかというと、コロナ禍で誰とも話さない生活が続いていて、起きてもご飯を食べて寝るだけやからっておっしゃるんですよ。そんな中で私が「こんにちは」と行くと、「嬉しい」「嬉しい」と何度も言ってくださるんです。
その言葉を聞いてからは、私自身も変わりましたね。こんなにも私の訪問を心待ちにしてくだるのかと知って、それ以来、より積極的にまごころサポートに関わっていこうと思うようになりました。
− なるほど。シニアの方が求めているのは、困りごとのサポートだけではなく、他愛ない会話を楽しむ時間でもあるという。
晶世 本当にそうだと思います。例えば以前、サポートをさせていただいている方が、入院中に見たという夢のお話をしてくださったことがあるんですよ。「すごく怖い夢を見たんや、海の中でサメに襲われる夢で、もうだめかと思った」って。「夢の話なんか、恥ずかしくて家族にも言えへんけど、ほんまは怖くて誰かに聞いてほしかったんや」とおっしゃるんですね。私、なんだかそのお話を聞きながら、ジーンとしてしまったんです。
身内には気を遣って言えないけれど、本当は誰かに聞いてほしい、日頃不安に思っていることや気にかかっていること……そんな話を、シニアの方々はいっぱい抱えていらっしゃるんじゃないでしょうか。そういうお話を聞くことも、私にできることだと思っているんです。
− 特に今は、人と会う機会がめっきり減って、会話をすること自体減っていますもんね。
晶世 高齢になると身体的な変化もあるし、中には物忘れが進むことへの恐れを持っている方も少なくありません。「どんどん記憶や音が消えていく」とおっしゃるんですよ。それが不安で、「忘れないように歌を書いてるんや」という方もいます。でもその方が以前「いろんなことを忘れても、角さんのことは絶対忘れへんしな」っておっしゃったんです。そのときは涙が出ましたね。これからも、みなさんが抱えているお気持ちや言葉を、一つでも多く聞けたらいいなと思っています。
− お二人がまごころサポートをされている理由としては、「生まれ育ったこの街だから」というのも大きいのでしょうか。
大介 そうですね。この街じゃないとやっていないと思います。僕は昔から、家族をはじめ、繋がりのある人たちがいる地域で働くことにこだわっていました。映画館も、新聞販売も地元でやっていましたからね。僕にとって地元で働くことは、これまでもらってきたものを返す意味もあるんです。
……とは言え正直なところ、幼い頃から知っている方に、今自分がまごころサポートをしていることを知られるのも、どこか気恥ずかしいんですよね。だから実は、ここ最近まで近所にチラシを配ってなかったんですよ。品行方正にはしてたつもりやけど、『あの大ちゃんが?』と思われるんちゃうかなって思って(笑)。
− えっ、そうなんですね!
晶世 でもいざ配り始めると、「大ちゃんがこんな仕事してるなんて知らなかった!」と、わざわざチラシを取りに来てくださる方もいたんですよ。「どうせお願いするなら、顔を知っている人の方がいいしな」って。今ではご近所からもよくご依頼をいただきます。
大介 お宅にうかがうと最初は小っ恥ずかしいですけどね(笑)、仕事をすると喜んでくださるし、昔話ができるのも楽しいですし。お世話になった方に必要とされる仕事ができるのは嬉しいものです。
− 最後の仕事にまごころサポートを選んでよかったと思いますか?
大介 思いますよ。やっぱり、人のためになること、好きなことを仕事にできるって最高だなって。
晶世 本当にそうですね。とにかく一日一日が違っていて、感動の多い仕事。心と体が一緒に動いているって感じがしますね。
それに、私たちもあと少しでシニア世代じゃないですか。自分たちがシニアになったとき、まごころサポートがあってよかったなって、自分自身が実感したいんです。
大介 そのためにも、これから後継者を育てて、この街にまごころサポートを根付かせていきたいですね。
− それでは最後に、お二人にとって「まごころ」とは何かを教えてください。
大介 それはもう、「愛」でしょう。会社名にもなっている「愛」。人って、こっちが好きにならないと好きになってくれないので、まずは自分から心を開いて、相手を好きになることが大事だと思いますね。そんな気持ちで、日々まごころサポートをしています。
晶世 私も、おんなじ意見ですね。
大介 若い頃には「この街のヒーローになりたい」なんて言っていたけど、今は黒子で十分。ただ、この街の役に立つ人でありたいなと思っています。
〈滋賀・草津・大津・守山すみ店〉を普段よりご利用されている近所のシニアの方々にお話をおうかがいしました!
木村さん:角さんのことは以前から知っていたのですが、まごころサポートをされているということをチラシで知って「お願いできないかな」と。手際が良くて、仕事も早くて、いつもよくやってもらっています。
山本さん:ちょうど最近カーポートの修理と、倉庫の修理をお願いしたばかり。
角さんのことはもともと知っている方だから、安心してお願いできますね。他にも不要物の整理や庭の剪定など、やってほしいことがいろいろと出てきているので、またお願いできたらと思っています。
左近さん:ぎっくり腰でゴミ出しができなくなったことがあったのですが、そのときまごころサポートのチラシがあったことを思い出して、電話をして頼んでみたんです。そうしたらすぐに来てくれて、あのときは本当に助かりました。それからも、重い荷物を運ぶときにはお願いしています。
歳をとるとどんどん体力が落ちて、できないことが増えていくので、こういうサポートがあると大助かりですね。病院で会う人にも薦めているんですよ。すごく良いことをやってはるなぁと思っています。
店舗名:まごころサポート 滋賀・草津・大津・守山すみ店
店舗住所:滋賀県草津市上笠三丁目11番25号
社名/屋号:株式会社アイダ
創業:2010年11月22日
代表:角 大介
本社所在地:〒525-0028 滋賀県草津市上笠三丁目11番25号
<Photo:関 愉宇太、Text:土門 蘭>