人との温かな繋がりを
感じられる時間

2025/07/03

コンシェルジュ紹介

三島LEAF・ダイバ店 荒山 英理子さん

各地域の “素敵コンシェルジュ” が持つまごころやこだわりを紹介する、こちらの特集。シニアの皆さまにお配りしている『案内手帳』に掲載したものを、WEB版ではコンシェルジュの魅力をより掘り下げてお伝えしていきます。

 

今回お話をうかがったのは、まごころサポート三島LEAF・ダイバ店の荒山英理子さんです。

前職では食品素材メーカーで営業サポートを担っており、「誰かの困りごとを解決する」ことにおもしろさを感じていたという荒山さん。出産後は子育てと両立できる仕事をと考え、コンシェルジュの活動を始められました。

 

そんな荒山さんに、サポートをする中で得たものや大事にしていることについてうかがいました。

私たちの訪問が楽しい刺激になれば

ーコンシェルジュの仕事を始められたきっかけについて教えてください。

荒山さん 以前は食品素材メーカーに勤めていて、営業のテクニカルサポートをしていました。そこで顧客の課題を解決する提案や、女性の働き方を改善する仕組みづくりを行っていたのですが、私自身子どもが生まれてからは、仕事と子育ての両立に悩むことが多くて。両親が遠方に住んでいたのと、リモート勤務ができない環境だったので、子供が体調を崩すたびに仕事の調整をするのが難しく、17年間続けてきた会社を辞めることになりました。

ただ仕事は続けたかったので、「育児と仕事のバランスが取れる」「人の困りごとを解決できる」、両方の希望を満たす仕事はないかな?と探し続けていました。それで見つけたのが、まごころサポートのコンシェルジュ業だったんです。

ーコンシェルジュの仕事内容については、どのように感じられましたか?

荒山さん もともと実家で祖父母、曽祖父母と暮らしていたので、シニアと関わるのは自然なことでした。自分にできることがあるならぜひ役に立ちたいと思いましたし、子育てしながら続けていけそうなのも魅力的でした。また、三島に引っ越してきてまだ日が浅かったので、シニアの方に地域のことも教えてもらいたいという気持ちもありました。人生の大先輩としてたくさんの知見を持っていらっしゃるはずなので、いろんなお話を聞けたらと思っていましたね。

ー実際のサポート内容はどういったものでしょうか?

荒山さん 今は週1、2度の頻度でサポートを行っているのですが、買い物の代行や病院への付き添いが多いですね。地域のケアマネージャーさんから紹介していただき、お客様のサポートへ繋がることが多いです。

ーサポートの中で大事にしていることはなんでしょうか?

荒山さん 皆さん、不安が多い中で私たちにご依頼くださっていると思うので、まずは安心していただけることを大事にしています。その上で、私たちの訪問が楽しい刺激になり、もっと元気になっていろんなことに挑戦しようと思っていただけたら嬉しいなと思っています。なので、新しい空気が入り込むようなイメージで、明るく元気にハキハキと接するように気をつけています。

また、お一人ずつ求めるものが違いますから、目の前の方が今どんな気持ちなのか、目や表情をしっかり見て、感情的な部分を読み取るよう意識しています。今日は不安な気持ちが強いかな、いつもより元気かな?など。そうしているうちに、いつも頼んでくださる方に「あらちゃん」と愛称で呼んでいただけるようになったり、テレビで一緒にお相撲を見たりと、少しずつ信頼関係ができあがっていっているのを感じます。「次もまた頼むよ」と言っていただけると、とても嬉しいですね。

子どもとシニアを繋げる場所を作りたい

ーサポートの中で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

荒山さん 一度、どうしても都合がつかず、子連れでサポートに伺ったことがあります。ご迷惑になるかなと心配だったのですが、シニアの方にはとても喜んでいただき、いつもと違う笑顔を見せていただきました。「子どもがいることが良い刺激や張り合いになる」と言われて、とてもホッとしましたね。また、子どもにも親がどんな仕事をしているか見せられる貴重な時間となりました。

ーもともと仕事と育児の両立で悩まれていたとのことなので、そのエピソードは心に響いたでしょうね。

荒山さん そうですね。フルタイムで働きながら幼い子どもを育てていた時は、孤独な気持ちになることが多く、「子どもを見てくれる人がいたらいいな」「誰かに頼れたらいいな」と常に思っていました。でもコンシェルジュの仕事を始めてから知ったのは、シニアの方の中にはまだまだ元気な方が多いということ、子どもと過ごす時間を喜ばれる方が多いということです。「子どもとシニアを繋げることができるのではないだろうか?」「もしそんな場所があったら、かつての自分の心ももっと楽だったんじゃないだろうか?」……そんなことを考えるようになりました。

もしそんな場所があれば、育児中の親にとってもありがたいですし、シニアの方にとっても社会参加の機会となり、やりがいに繋がるのではないかと思います。今私は保育士の資格をとるために勉強中なのですが、いつかそんな場所を作るのが夢ですね。

ーとても素敵な夢ですね。最後に、シニアの方に伝えたいことをどうぞ。

荒山さん 私にとって、サポートの時間は人との温かな繋がりを感じられる大事な時間です。生活の中に入らせていただくので最初は不安もあるかと思いますが、信頼関係を築くことでそこを乗り越えていきたいと思っています。そしていつか、安心して頼れる「良き隣人」のように感じてほしい。家族とは違う感情や役割を任せられる存在として、困ったら遠慮なく呼んでいただきたいですね。そしてより元気になって、まだまだ新たなことへ挑戦してほしいと思っています。

▽シニアからのメッセージ 櫻井多聞さん

櫻井さん 昨年入院していたのですが、退院してからケアマネージャーさんのご紹介でまごころサポートを始めました。体が自由に動かず歯痒い中で、細やかな補助をしていただけるのは本当に助かります。また具体的なサポートはもちろん、会いに来てもらえることや優しい言葉をかけてもらえるのが何よりの支え。常に気持ちに寄り添ってもらえるのは、目に見えない大きなサポートです。

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